「雑談」にこそ改善のタネ!?
緊急事態宣言中、東京支店ではサテライトオフィス等、感染予防策に取り組み
ましたが、解除後は原則出社に戻しました。また都内の感染の懸念が高まって
きているので、再度取組みが必要な時は元に戻したいと思います。
ただ建設業界の一員である当社は、刻々と状況の変わる工事現場のお客様に
対して、営業・工務・工事、3職種のチームワークの良さが問われますから
三者会議を活用した生のコミュニケーションを疎かにする訳にはいきません。
リモートワークを前向きに進める会社と元の出勤に戻す会社に分かれている様です。
日立製作所などは導入した在宅勤務を継続するらしいし、伊藤忠やキーエンスが
在宅勤務を解除して、原則出社に戻し始めていると言う記事を目にしました。
これは業種にもよりますし、業務の仕方や会社の風土で分かれると思います。
在宅勤務については、一人暮らしの人が通勤時間が省けて効率よく仕事ができる
ケースもあれば、育児や家族のケアに時間が割かれて仕事に集中し難いケースも
あるので、家庭環境のバラツキへの対応がどの会社にとっても課題なのでしょう。
オンライン会議を社内で導入したのは、随分前なので慣れてはいますが
雰囲気は少し固くなり、より公式発言的で儀式っぽくなります。
時差があるので「間」の感覚が狂うし、ボディランゲージも感じ難いです。
気心の知れたメンバーとのオンラインであれば、それほどでもないですが、
普段会わない取引先さんとリモート面談をした時は、それを強く感じました。
仕事には程よい「雑談」が必要ですね(一応、公式発言です)。人は、雑談や
ノンバーバルなやりとりも含めて、仕事のやりがいを感じるものだと思います。
結果報告など「伝達」や「共有」が目的であればリモートも良いですが、その場の
中で発せられるアイディアや意見の交換となるとリモートでは難しい気がします。
例えば、オンラインで改善活動Sカップをやるのはかなりハードルが高いです。
先ず職場の問題点を出し合いましょう、と言って集まっても、直ぐには発言し難い
ですし、何かしらのアイスブレイクがないと良いテーマは出てこない様に思います。
在宅勤務で出社比率を40%以内に抑えているカゴメが、生産性低下を認めて、
週一回出社を義務づけることにした記事を見ましたが、納得のいく処です。
私は煙草を吸わないですが、吸う人達を見ていて羨ましい点が1つあります。
合間のコーヒーブレイクでいっぷく、上下関係は一端横に置いておいて、本音
トークの様に繋がっている、あの「場」です。あれもまた1つのアイスブレイク
だと思います。いつかそんな場が簡単につくれるリモート・アプリが開発され
ると想像しますが、そうなるとリモートミーティングは大ブレイクしますね。
2020年7月