Column

社長の一石

2021. 8月

我が社のトランスフォーマー!?

最近よく耳にするDX(=デジタル・トランスフォーメーション)、直訳すると
「デジタルによる変容」となって「一体、なんのこっちゃ?」ですが、
私なりに解釈してみました。

 

デジタル化、その活用範囲を業務の効率化だけではなく、

 

・製品やサービス、ビジネスモデルの変革にまで踏み込んでいるか?

 

・他社にはない自社独自の優位性を築けているか?

 

これに応えられるものであれば、DX合格!! と言えるのです。
それなら! と社内で探してみると、あります、あります。

 

・この1年運用を始めた【製作伝票(寸法書)の半自動化ソフト】
これは将来、同業界で販売できる可能性があります。

 

・この春にリリースした SEKIGAHARA/Antolini の【バーチャルギャラリー
当面来場が難しいお客様にバーチャルでショールームをご覧いただけます。

 

この2つは、セキガハラのデジタル・トランスフォーマー! だと思う
のですが、如何でしょう? 勿論、それぞれまだ、改善の余地があるので
もっとトランスフォーム(笑)させていくべきですが、自信をもって
お客様にお話しできる内容だと思います。是非、伝えていきましょう。

 

そして更に、3つ目も数えたいですね。

 

さて、企業にとって重要な「デジタル技術」
(ついこの間までIT技術と言ってましたが、言葉の変化も速いですね。
うちのIT推進課もゆくゆくはデジタル推進課が良いのでしょうか。)
これに対する会社の取り組み方は、世の中それぞれです。

 

①日本では、情報処理・通信に携わるIT人材の7割をITベンダーが確保していて、
顧客企業は委託して、その人材を送り込んで貰うというのが、日本の特徴の様です。
たまにシステム障害の報道を聞く訳ですが、丸投げした企業の負の側面かもしれません。

 

②一方米国では、ITベンダーも勿論あるけれど、ITエンジニアの7割はベンダーでなく
一般企業に所属しているので、日本と逆です。一般企業にIT人材が多いため当事者
として外部に開発を依存し過ぎず、自社開発することもよくあると聞きます。

 

こうやって比較した時、当社はどちらかと言えば、②のタイプです。
ハードを含めたシステム全体の管理は、IT推進課で行なっています。勿論外部委託も
しますが、注文内容を各部門で検討した上で、開発やプログラミングを依頼しています。
改善活動「Sカップ」ではシステム改善の報告がありますが、その良い例だと思います。

 

過去、ERPの流行とかクラウド化の波の中で、うちもシステムを外部化するべきか
と悩んだ時代がありました。結局、できる限り自前でやって行く事にした訳ですが、
それで良かったと思います。やりたくても自社開発不可能なものは、当然外部委託を
せざるを得ませんが、あくまでも【開発主体は自分達であるべきだ】と思います。

 

2021年8月