Column

社長の一石

2016. 1月

自然石調タイル

最近、自然石にそっくりなセラミック系の商品が開発されています。

 

弊社も販売しているサイルストーンは、素材の組み合わせや焼成の技術を高度化させたクォーツ・ストーンであることは案内の通りですが、インクジェット式のタイル製造技術レベルも上がってきていて、よく知った大理石と同じ風合いの商品やジェットバーナーと同じように仕上がった黒みかげ調製品も出回り始めました。

 

黒みかげのジェットバーナー仕上の商品は、プロの石屋でも見分けがつかないほどで、これから更にそういった自然石にそっくりななものが商品化されてくるのではないかと推測します。

 

特にこの黒みかげタイプの商品は、60㎝角や80㎝角と大判のサイズで、しかも厚みが2.0㎝あるので、石職人が施工範囲の商品と言えます。

最初の設計が自然石であっても予算の関係でタイルに変更になるケースが多い中、今後、建築石材業界にとっても重要な商品になる可能性があります。

 

勿論、壁材や床材として、自然石と同等以上の物性や施工性が確保されることが大前提ですが、大きな可能性を秘めていると思います。

 

建築用の自然石を扱う企業として、利用していただけるお客様の裾野を拡大していく努力が重要であると普段から話をしている訳ですが、こういった商品領域も拡大していく努力が必要ではないかと考えています。

 

2016年1月