【白い大理石 7選】世界の高級大理石まとめシリーズ
自然が生み出す白の世界
大理石といえば白大理石(White Mable)といっても過言ではないくらい白大理石は人気です。
その起源は古く、特に石のメッカであるヨーロッパでは歴史的な建築物から住宅、彫刻に至るまでいたるところで一般的な建材として人々の生活シーンになじんできました。
現代でも依然として人気が高く、日本のみならず世界中の建築家・設計士が白大理石の争奪戦を繰り広げています。
#白大理石を使用した世界の建築物
#シェイク・ザイード・グランド・モスク
中東UAEの首都アブダビを象徴するランドマーク
一面の白大理石の床にはカラフルな大理石が象嵌(はめ込み)され、なんとも見事な光景です。まさにプレミアム。
もちもん壁や内装にもふんだんに白い大理石が使用されています。
#タージ・マハール
インド北部にある総大理石の墓廊、インド・イスラーム建築の代表的建築
白大理石以外にもラピス・ヒスイ・砂岩等、世界各国から集められた建材はまるで宝石のようです。まさに石作り建築の象徴ではないでしょうか。
建築では特にその純白な色から清らかなイメージを具現化する為のマテリアルとして使用されるものが多く、教会や式場などにも使用されることが多くなっています。白の大理石が空間にあると、気分が晴れるような気がします。
そんな白い大理石も様々な国から産出され、色や柄の表情はさまざまです。
弊社のWEBカタログに掲載されているだけでも20種類以上の登録があります。
有名なあの白大理石から、最新の石種まで独断と偏見で7石種をピックアップしました。
黒い大理石についてのまとめ記事はこちら
ビアンコラーザ|コベラーノ”ファンタスティコ”は2019年より新たに取り扱いの始まった「SEKIGAHARA|Antolini」のラインナップです。
均一な白の地色にグレーと暖色のスジがきれいにはいる白い大理石で、日本での取り扱いはほとんどない珍しい大理石です。模様を綺麗に繋いでつくられたカウンター(横幅7,000mm)は圧巻で、石の重厚感を肌で感じられる作りになっています。(写真下)
サハラブラン(Sahara blanc)は2019年より新たに取り扱いの始まった「SEKIGAHARA|Antolini」のラインナップです。
プレーンな白い地色は硬質な印象ですが、その中に入る控えめなスジがアクセントとなり、暖かみも感じられる白大理石です。プレーンな地色はさまざまなシチュエーションで空間にマッチします。
石を身近に楽しめる「しかくいし」の新たなプロダクトとしてローンチされました。(写真下)
スカイジェード(Sky jade)は2019年より新たに取り扱いの始まった「SEKIGAHARA|Antolini」のラインナップです。
ライムのようなさわやかな色彩がはいる珍しい白大理石で、清涼感を感じられます。地色はマットな白で色のバランスがこれまでには無かった石種です。こちらの石種も日本ではほとんど使用実例はないもので、大きな板をご覧いただけるのは専用のストーンギャラリー内のみとなっています。
カラカッタバーリゴールドはイタリアで産出される白大理石です。
カラカッタと名のつく石は種類が多く、それぞれに特徴的な個性があります。このカラカッタバーリゴールドは一般的なグレー模様ではなく、ゴールドの唐草模様になっています。カラカッタの石の中でもゴールドカラーは採掘される巨大な山のごく一部からしか採掘されず、ゴールドの模様が均一に入るものはとても希少です。
この色合いはとても人気があり、問い合わせを多くいただく人気の石種となっています。
ビアンコカラーラ(bianco carrara)はイタリアで産出される白大理石の中でもっとも有名な石種です。
ビアンコ=白、カラーラ(Carrara)はイタリア北部の街で、石の聖地とも呼ばれています。山脈全体が白大理石の岩盤であり(写真下が石の産出される山の様子)、多くの採掘場がある中、最も古くから産出されている石です。
ビアンコカラーラは古くはミケランジェロのダビデ像などに用いられていたり、イタリアの建造物に使用されていたりとヨーロッパのみならず世界中で有名な大理石です。
近年では掘り進めていく中で地色が変化しており、白が際立つ石はなかなか産出されず、少しくすんだ色のものが一般的になってきています。
アジャックスメープルベイン(Ajax maple vein)はギリシャで産出される白大理石です。もともとはアジャックスという石が広く認知、使用されていた中で、近年新たに市場に入ってきた大理石です。アジャックスはマットな白ベースにグレーの模様が入っていますが、メープルベインはその名前の通りメープル色の縞模様(vein)が入るのが特徴です。
アジャックスの地色の白さはとても人気が高く、また白とメープルの色バランスがとても人気で、問合せも非常に多い石種です。ただ、こちらの石種も良い石質のものが産出されることは稀で、良い材料に巡り合えた方はとてもラッキーです。
アラベスカートコルキア(Arabescato corchia)はイタリア中部のトスカーナで産出される白大理石です。
大きなグレーの玉模様が特徴のこの石種は、古くから産出されている白大理石の中の一つです。石の産出場(写真中央)の規模も大きく、大きな重機がはいっている丁場は見ごたえがあります。こちらで採掘場のアートワークがご覧になれます(他サイト)
【番外編】A301 パタゴニア”オリジナル”
パタゴニア”オリジナル”(Patagonia”original)も2019年より新たに取り扱いの始まった「SEKIGAHARA|Antolini」のラインナップです。
こちらは大理石ではなく花崗岩なのですが、何とも言えない大柄な模様がはいり、まるで大理石かのような佇まいです。
透明なクリスタル部分は透過性を持っている為、光を通す珍しい石です。世界的にとても人気が高い石種で、お問合せ、お引き合いが多い石種となっています。大柄である為使用するシーンを選びますが、単体での存在感は抜群で、石自体がアートとして成り立ちます(写真下・個人邸での使用例)
いかがでしたでしょうか。
どの石も個性的で魅力的ですね。
白大理石の良い材料を調達する為に、弊社の調達員も海外とのコンタクトを密にしています。
基本的には「早いもの勝ち」な商品なので良い材料をお客様にお届けできるよう尽力しています。
今回ご紹介した白い大理石はほんとうにごく一部です。それ以外にもラインナップしていますので、弊社のWEB石種カタログを是非ご覧ください。
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