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2020. 4. 27

【黒い大理石 7選】世界の高級大理石まとめシリーズ

空間を引き締める黒大理石

大理石の中でも人気の高い黒大理石(Black Mable)をご紹介します。

黒大理石は白大理石と同じく人気が高いカラーです。多くは建築石材としてホテルの内装などに使用されていますが、その他にも彫刻や調度品に使用され、嗜好品として多く好まれています。特に濃い黒や艶の良いものなどはプレミアムな印象が強く残ります。

そんな黒い大理石を7石種ピックアップしました。

白い大理石についてのまとめ記事はこちら

 

サハラノワール「サハラ砂漠の黒」(Sahara noir)はチュニジアから採掘される黒大理石です。その地色は漆黒で、直線的な茶と白のスジ模様が入ります。そのシャープな模様は多くのデザイナーを魅了し、欧州ではホテルやブティック、高級インテリアのテーブルトップにも使用されています。

原石ブロックの仕上がっていない状態でもその地色の”濃さ”が際立ちます(写真下)

サハラノワールは良質な材料の生産が少ない為、弊社でも良質な石の調達に苦慮していますが、反面問い合わせの多い石種です。

 

オロビコネーロ(Orobico nero)はイタリア産の黒大理石です。大きな地層のうねりが石の模様となり、変化に富んだ表情をしています。近年模様が大きく変化する石が好まれている傾向があり、問い合わせをいただくことが多い石種です。大柄な模様を際立たせるため、大きく石をカットし壁面などにデザインすることでその真価を発揮します。

石の質も非常に良く、磨きをかけると艶(ツヤ)が良くでて輝きます。姉妹石種でロッソオロビコという赤い大理石もあり、こちらは同じく産地から産出されている石です。

ピアノフォルテ(Pianoforte)はフランス産の黒大理石です。f(フォルテ)は音楽記号の一つで「大きく・強く」を意味します。 (ff(フォルテッシモ)は「きわめて大きく・きわめて強く」を意味します。)名前の通り白と黒のコントラストが強く、とても個性のつよい黒大理石です。

古くはローマ時代から採掘されており、歴史的建造物や古い教会のモザイク壁画などにも使用されています。大きく入る白い塊の模様と黒のコントラストが特徴で、挽板によって模様は大きく変化し、見るものを飽きさせない石です。

 

ポルトーロXML「ポルトロ」(Portoro X.M.L)は黒大理石の中でも、特に高価(プレミアム)な石の一つです。

イタリアで産出されるこの大理石は、古来より貴重な石として重宝されていました。石の中に入るスジ模様は金色の発色が良いものほど価格が高く、現在では良質な材料が入荷することは稀になっています。弊社の調達バイヤーも良い材料があるという情報を聞きつけるとすぐさま現地へ飛んでいきます。

使用されるシーンの多くは高級ホテルやブランドショップなどの内装であり、その重厚な表情で空間を引き締めます。

 

ネロアンティーク(Nero antique)は中国で産出される黒大理石です。その他の黒大理石のように模様が一方に流れるのではなく、白い絵具を散らしたような柄が特徴です。直線やスジの模様でない為、類似した模様があまり無く、黒大理石の中でも差別化をすることが可能な石種です。表面の艶(ツヤ)のりが非常に良く、磨きあげると漆黒に輝きます。

採掘場は安定した経営と規模の大きさから安定しており、大きなロットでの御使用も可能な石種となっております。

ゼブラカルニコ(Zebra carnico)もネロアンティークと同様に中国で産出される黒大理石で、現在最も使用されている黒大理石の一つです。黒大理石の代表として長年使用されていたネロマルキーナ(現在は使用されておりません)の代わりとして開発・注目され、その黒さと比較的安価なコストパフォーマンスから多くの採用実績を持っています。

白のスジ模様が入りますが、その入り方はランダムで蜘蛛の巣状にはいるものや、片方に流れるように入るものまで様々な種類があります。

 

 

ベイブラック(Bay black)は2005年から採掘されている黒大理石です。中東トルコで採掘されるこの黒大理石は、黒の中に細かな白い模様がランダムに入ります。産出される材料にはサビ色が混じるものが多くあり、白黒のモノトーンでまとまってるものは希少です。

 

 

いかがでしたでしょうか。

お目当ての大理石はあったでしょうか?

「黒い大理石」と一言で言っても黒の色調や模様・艶の乗り方など、石によって様々です。毎年新しく石が採掘・流通されるので、新しく調達してきた石は注目のオススメ石種で随時ご紹介していきます。

 

黒い大理石以外にも弊社のWEB石種カタログに大理石の紹介がありますので、是非ご覧ください。

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