タイルとは? タイルの基本的な知識
関ヶ原石材では、数年前から、石材の他にタイルの取り扱いも始めています。
石とはまた違った魅力がありますので、まずはタイルの基本的な知識をご紹介します。
目次
1.タイルとは?
2.タイルの種類と特徴
3.まとめ
1.タイルとは
タイル(英:tile)とは、語源はラテン語のテグラ tegulaからきており、物を覆うという意味があり、
日本での最初のタイルは瓦から始まったと言われています。
タイルは、簡単に言えば、粘土などを主原料にし、高温で焼いたものです。
建物の内外装の床や壁に覆う平板上で陶磁器製の建築材料の一つとなります。
多くのタイルは、正方形、長方形などのを並べて使用します。
劣化や変色、変質がなく、熱、火、水にも強いためお手入れしやすいです。
2.タイルの種類と特徴
タイルには多くの種類がありますので、素地や用途などによって分類することができますので、
それぞれ特徴を紹介していきます。
まずはタイルの素地として
素地の分類にとしては磁器質、せっ器質、陶器質と分けられますが、2008年のJIS規格改正により
磁器質、せっ器質、陶器質という呼び名でしたが、吸水率によってⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類として区分されるようになりました。
〇タイルの素地と種類
【Ⅰ類(磁器質タイル)】
石英や長石などを高温の約1250度前後で焼いたもので、吸水率は3.0%以下のタイルです。
綿密な素地で固く、吸水性が低いため、外装や水回りの壁、床などに用いられます。
【Ⅱ類(せっ器質タイル)】
粘土・長石などを約1200度前後で焼いたもので、吸水率は10%以下のタイルです。
磁器質タイルと同等の強度ですが、磁器質に比べると吸水性があります。
外部に用いられる事が多く、素朴な雰囲気を醸し出すタイルです。
【Ⅲ類(陶器質タイル)】
陶土や石灰などを約1000度前後で焼いたもので、吸水率は50%以下のタイル
素地は多孔質で吸水性が高く、強度も低いため、主に内装に用いられます。
〇タイルの用途と種類
【内装用】
建物の内壁や、キッチン、バス、トイレ等の水回りに使用され、一般に陶器質のものがほとんどです。
【外装用】
建物の外壁に用いられるタイルは、高強度で吸水率が低く、耐候性・耐久性に優れている
磁器質、せっ器質のものです。
【床用】
床タイルは耐磨耗性が要求されるため、磁器質およびせっ器質のものが用いられます。
玄関やバス、トイレの床などに使用されます。
【モザイク】
内・外部の壁・床に用いられ、材質は磁器質です。
〇タイルの釉薬の種類
施釉タイルと無釉タイルがあります。
【施釉タイル】
タイルの表面の美しさや光沢を出すとともに、水や汚れを防ぐため、表面に釉薬かけて焼成したタイルです。
メンテナンスがし易いという利点があります。
【無釉タイル】
釉薬をかけずに素地がそのまま表面となります。
施釉タイルよりも滑りにくく、摩耗して色の変化もありません。
素地本来のぬくもりを感じさせます。
3.まとめ
最近では、さまざまなデザインのタイルがありますので、
浴室、キッチンなどの他にリビングや寝室の壁や床に使用されるケースが増えてきました。