【アート支援活動】石彫支援プログラム
関ヶ原石材のアート支援活動の一環として、彫刻・石彫を行う学生に対して良質な石材を安価に提供する支援プログラムです
彫刻と一言にいっても、材料は様々で木やスチール・アクリルなど多岐にわたります。もちろん弊社でご提供可能な材料は「石」であり、創業以来彫刻家の方々にも多く材料をお選びいただいています。関ヶ原石材では、春先になると石彫を学ぶ学生さんが卒業制作や個展用に材料を求めて関ヶ原に来訪されます。もちろんプロの彫刻家の方もイメージするものに適した材料を選定するためにわざわざお越しいただき、大量にある石ブロックの森の中からご自身の作品の為の石を買い付けに来ていただくこともあります。
そんな中で、弊社は学生さんの活動支援の一環として「石彫支援プログラム」という活動を開始しました。
このプログラムは現役の学生を対象とした支援活動です。
弊社の扱う石材の中から彫刻に適した材料を選定し、ある程度のサイズにカットしたものを学生さんに超格安でご提供するものとなっています。木材などと違い石はある程度の塊になったものはそもそも流通が少なく、手に入りずらい材料です。また、地産の石ではなく海外産の大理石などは価格も高く、なかなか簡単には材料として扱えないのが実情です。
弊社は材料のほとんどを海外から仕入れてきており、また材料も薄くスライスした板材だけでなく、現在も大きな原石のブロックを調達しています。ミケランジェロやベルニーニなどが使用していた大理石は今現在も採掘されており、大彫刻家と同じ材料を使用して作品を作ることも可能です。
本プログラムではあらかじめ弊社で用意した彫刻用のブロックを使用していただく形にはなりますが、どの材料ももともとは一般建築用に弊社で目利きをして調達してきた良質な天然石です。
支援プログラム用の材料
およそ700㎜×600㎜×300㎜の塊、写真はイタリア産のビアンコカラーラ
2020年より開始したプログラムし、初年度が11名、2021年度 9名、2022年度 9名と参加していただいております。
プログラム参加は随時受付しておりますので、個人からでも、大学からでもお問合せいただければ詳細のご説明と材料のご相談をさせていただきます。
これまでの参加者の作品たち
2020
タイトル:Shalom
多摩美術大学 彫刻学科
高柳 有里 タカヤナギ ユリ Takayanagi Yuri
2020
タイトル: やさしくあるためのかたち
多摩美術大学 彫刻学科
小柳 春乃 コヤナギ ハルノ Koyanagi Haruno
2020
タイトル:静寂
金沢美術工芸大学
梶谷 悠奈 カジタニ ユウナ Kajitani Yuuna
2021
多摩美術大学
廣瀬 晋 Sin Hirose
2021
多摩美術大学
宮下 春希 Haruki Miyashita
2021
多摩美術大学
ヤン ティエンユ Yang Tianyu
2022
多摩美術大学
鈴木 杏 An Suzuki
2022
東京藝術大学
アイザック レオン Isaac Leon
コロナ禍でなかなか制作時間が取れなかったりと苦労が多かったと思いますが、学生さんたちが一生懸命に制作された様が思い描けるような素晴らしい作品を制作していただいています。石も新たな命を吹き込まれ躍動しているようにも感じます。
毎年どんな作品になるか楽しみな本プログラムです。
現在はこのような形での活動ですが、いずれは作品コンテスト、プライズの設定などができるように活動を広げていければと思っています。
期限がありますが、本年度のプログラムの参加も受け付けております。
石彫支援プログラムについての詳細のお問合せはこちらからお願い致します。