庵治石の魅力
目次
1. 庵治石とは
2. 庵治石の特徴
3. 庵治石の用途
4. まとめ
1. 庵治石とは
香川県高松市東部の庵治町・牟礼町でのみ産出され「花崗岩のダイヤモンド」といわれる高級で魅力的な石材です。
歴史も古く平安時代後期より採掘されていたと言われています。
火成岩の中の深成岩に属するのが花崗岩であり、その中でも、特にきめ細かい石が庵治石です。
庵治石は正式名称を「黒雲母細粒花崗閃緑岩(くろうんもさいりゅうかこうせんりょくがん)」と言い、
主成分は石英と長石、そこに細かな黒雲母(くろうんも)が含まれています。
また、20世紀を代表する日本の彫刻家であるイサム・ノグチ氏が愛した石でもあります。
庵治石の産地である五剣山と屋島の間にアトリエを構え、長きにわたり制作活動を行っていました。(現在はイサム・ノグチ庭園美術館」として公開されています。
見た目の美しさと硬度を兼ね備える庵治石は彫刻においても秀でたポテンシャルを持っています。
2.庵治石の特徴
特徴的な模様
庵治石の最大の特徴は、磨くことによって表面に浮かび上がる「斑(ふ)」という模様です。
斑(ふ)とは、まだらで濃淡のある模様のことを言います。
庵治石は「斑が浮く」現象が起こり、表面が幻想的に二重のかすり模様のように見えることです。
きめ細やかで、磨けば磨くほど斑の濃淡が浮き出て、艶が増して美しい石になります。
硬度と耐久性
庵治石に含まれている結晶が細かく、水晶に近いほど硬いといわれ、他の石と比べ非常に硬度の高い石です。
きめ細やかな地肌のため、吸水率も低いと言え、耐久性に優れています。
外観変化が少なく、一定の表情を長く保つ点も親しまれる理由の一つです。
3.庵治石の用途
主に墓石として使用されることの多い庵治石ですが、昨今は建築や什器、プロダクトなどでも使用されています。
特に国産材ということで、エシカルな素材としても注目されています。
庵治石の花器やブックエンドなど、暮らしに寄り添う庵治石プロダクトを作り出している「AJI PROJECT」は石の特徴や質感を生かした商品がたくさん出ています。
4.まとめ
通常は産地に赴かなければなかなか選定することができない庵治石の景石を弊社の敷地内に配し、展示を開始いたしました。
世界中の石を取り扱う弊社で、国産庵治石の魅力にも触れていただける場となっています。
中サイズの景石をメインに11個を展示しています。
お近くによられた際や石材選定と併せて庵治石の魅力を体験していただければと思います。
サイズや価格についてはこちらからお問い合わせください。