1951年、わずか11人の小さな会社として歩み始めた会社が、現在の様な国内外に拠点を持つ業界最大手の石材業者になれたのは、諸先輩の並々ならぬ熱意と努力があったことに間違いはありませんが、弊社に信頼を寄せ、石屋としての技能を高めていただいた、建設会社や設計事務所・建築主など、多くのお客様の支えがあったからこそです。
仕事の出来栄えに対して「セキガハラとしてこれで良いですか?」と言う厳しい問いかけや、「さすがセキガハラさん!」と言うお褒めの言葉が、70年もの歴史の中で私たちのDNAに磨り込まれています。
太古の昔、人類は石の洞窟に守られ、石の道具を使って命を繋いできました。古代遺跡の中でも現代まで残っているのは石ですから、石を通してこそ私たちは歴史を感じることができるのです。美しい大理石を見た時に心を動かされ魅入ってしまうのは、きっと石には時を超えて私たちの心に訴えかけてくる何かがあるからでしょう。
そんな魅力を持つ石ですが、近年使われるシーンが変化してきています。以前はどっしりと存在感のある大規模なビルに使われていましたが、最近では住まいやショップ、インテリアの什器やテーブルなどにまで使われる範囲が広がってきました。パブリックからプライベートへ、目線の遠い所から近い所まで、石を身近に感じる空間が増えてきたと思います。
石を生業にする私たちの使命とは?存在意義とは何なのか?
それはお客様に「石の素材感を味わっていただく」ことです。
新しい石種や仕上を開発することは勿論ですが、ラグジュアリー石種ブランド「KISEKI」の立ち上げや、Antolini(アントリーニ)ストーンギャラリーの開設など、お客様と石が出会う空間や機会を創出しているのは、まさにその一環です。石を気軽に愉しんでいただく活動「Hello Stone Project」を通して生まれたプロダクトブランド「ISHIZO(石三)」も、この考えをよく表した取り組みのひとつです。
これからも関ヶ原石材は「いし みがく ひと くらし」をキーワードに、石の魅力をより広く深く伝える活動を続けて参ります。