アトリエ室のご紹介
アートと自然が調和する足湯
彫刻のように石を使った、新たな足湯をつくりたい
- Project
開館55周年記念事業「森の足湯」
- Client
公益財団法人 彫刻の森芸術文化財団 彫刻の森美術館
- Architect
トラフ建築設計事務所・園田慎二建築設計事務所
- Place
神奈川県箱根町
- Date
2024年7月
世界各国15種の原石を使った、アートと自然が調和する足湯
箱根・彫刻の森美術館の開館55周年を記念し、足湯エリアが「森の足湯」としてリニューアル。世界中の希少な石材15種が使用され、箱根の山々と調和した彫刻作品のようなデザインが魅力です。関ヶ原石材は石を起用した足湯ベンチの、石材調達・制作・加工・設置をトータルで担い、アトリエ室ではベンチの制作・現場施工を行いました。
トラフ建築設計事務所の鈴野浩一さまから「美しい箱根の山々を愉しむことができ、彫刻と自然が調和するような足湯をつくりたい」というご相談を受け、施主の箱根・彫刻の森美術館さま、建築家の鈴野さま・園田さまに関ヶ原本社にご来訪いただき、約1,000個の原石から、関ヶ原石材のオリジナル・ライン「Strad.」をはじめとする世界各国15種の多彩な表情の石種をご提案しました。あざやかに波打つグリーンの帯が個性的な「グリーンウェーブ」や、自然がつくったテラゾーのような「ブラックマリナーチェ」など、個性が際立つ多彩な原石が選ばれました。
地球が育んだ唯一無二の原石の表情を、3000mmサイズで生かす
アトリエ室では、億年かけて育まれた原石がもつ個性を生かすために、切り出されたそのままの表情を生かすよう職人の手作業をメインに加工・制作を行いました。原石の幅をなるべく生かし、最大のもので3300mmを超えたため、通常であれば機械で加工をする工程も、サイズアップのための治具を制作したり、職人がハンドポリシンで手磨きで仕上げていきました。重厚感のある原石のダイナミックさと、美しい色柄や素材の奥深さの両方を感じていただける作品となりました。

レッドサンドストーンは、原石がもつ独特なスプーンカットの表情をそのまま残して


大型のため、職人がブラスト機で全体を均一に仕上げていきました

手湯にはドイツ産ジュライエローを使用。アンモナイトの化石入りは大型建築では避けられがちですが、石の個性をあえて生かして制作しました。
アトリエ室の職人たちが石の個性を磨き上げながら、来館する人が好きな石や座る場所を発見する楽しさが感じられる足湯が完成しました。彫刻の森美術館の緑豊かな自然の中で、足湯で癒される特別な体験を提供しています。足湯やひとつ一つの石種の説明は、彫刻の森美術館のサイトでご紹介されています。ぜひ現地で足湯につかりながら、産地や石のストーリーを楽しんでいただきたいです。
Info
-
使用石材
-
インペリアルレッド、セルぺジャンテベージュ、ブラウンファンタジー。オリーブグリーン、ホワイトサンドストーン、ブラックマリナーチェ、ロッソガズビーラ・ルナパール、暁サラサ、レッドサンドストーン、グリーンウェーブ、ジャッロサンタセシリア、ジャッロサンタセシリア、ジュライエロー・ジンバブエ
-
産地
-
インド、イタリア、南アフリカ、ブラジル、日本、ノルウェー、ドイツ、ジンバブエ
-
石種区分
-
御影石、大理石、砂岩、石灰岩
-
加工技術
-
ビシャン、サンドブラスト、コア抜き、重量物施工
-
制作職人
-
清本 和純、中山 竜輔