アトリエ室のご紹介
石と九谷焼のテラゾーベンチ
石の端材を生かしたデザイン
- Project
九谷焼の破片と天然石の端材のコラボレーションベンチ
- Client
東神開発株式会社
- Architect
永山祐子建築設計
- Place
東京都世田谷区
- Date
2024年11月
世界中から採掘された天然石を散りばめたポップアートのようなベンチ
玉川高島屋S・C開業55周年に合わせた本館2階エリアのリニューアルプロジェクト。今回の改修エリアは開業50周年に改修した本館1階グランパティオに隣接するエリアであるため、グランパティオの雰囲気を2階まで拡張することで1階と連続性のある開放的な空間を目指しています。関ヶ原石材の加工過程で排出される天然石の端材を使用し、アトリエ室では石の割り込み作業を行いました。
プロジェクトのきかっけは永山裕子氏が別件で弊社を訪れた際に端材のピットをご案内したところから始まりました。色とりどりの天然石の端材がうず高く積まれている様を見て、デザインの中で使用することができないか、というご相談をいただきました。そこから少しずつ色ごとに端材をピックアップしてストックをためていきました。
今回のテラゾーベンチのお話をいただき、ストックしている材料とイメージを照らし合わせながら、具体的なデザインを組んでいただきました。デザインに合わせて各カラーの必要数量を割り出してもらい、必要な素材をより分けています。
今回のベンチは曲面部分があるため、そのままの大きさでは大きすぎる(削っていく際に石がなくなる)のでさらに細かく砕いていく作業を行いました。各カラーの数量とサイズがまとまったところで、あまりいびつな形にならないようにノミやハンマーを使用して一定の大きさに割り込んでいきます。

アズールマカウバの割り込み作業

アイリッシュグリーンは割るところによってはイエローにも見える

細かくしたもののサンプル。大きさを確認してもらいます。

モックアップの様子。石の破片もきれいに磨かれて表情がでています。

photo:daichi Ano

photo:daichi Ano
アトリエ室では割り込み作業を行い、施工は左官屋さんで行っていただきました。店舗運営しながらの施工のため、施工時間限られた中でひとつひとつ位置を決めながら貼り付け作業を行い、仕上げていきました。今回のベンチは共用スペースでどなたでも気軽に腰を下ろしていただけるものなので、ふっと座った際に手に触れる石の感触を楽しんでいただきたいです。
Info
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使用石材
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ロッソマニャボスキ、ローザオーロラ、カルチーテアズール、アマゾニーテトップ、アズールマカウバ、ラピスブルー、アイリッシュグリーン、ビアンコブルイエ、ソダリテブルー、ベージュシェル、アラベスカートコルキア、モナコグレー、他
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産地
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イタリア、トルコ、イラン、ブラジル、スペイン、他
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石種区分
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大理石、ライムストーン、御影石
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加工技術
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手割加工
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制作職人
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原 紀子、佐藤 久美子